PROFILE

  •  諦めない、投げ出さないからシャッターチャンスはやってくる

スタジオ・エム 牟田口宏樹

  ■プロフィール
・運命の出会い 我が子、そしてカメラ
 我が子の誕生が、私にとってカメラとの出会いとなりました。
生まれた子の写真を撮ろうと購入したカメラが、
私の心に火をつけたのです。  
子どもは日々成長していきます。愛らしい表情、ふとしたしぐさ、
その一つひとつを記録したくて私は夢中になりました。
ところが出来上がった写真を見ると、自分が考えていた仕上がり
とは全く違う。それは私にとって、始めて知る写真の深遠な魅力でした。
「もっと上手く撮りたい」「思い通りの写真が撮りたい」
ファインダー越しに我が子の姿を追いながら、その気持は募る一方。
やがて、あるカメラマンを師匠と思い定めて、
週末ごとにそのスタジオに通うようになりました。
 

・脱サラ、夢の実現

 
当時私は、大手自動車メーカーで安定した仕事をしていました。
しかし週末ごとのカメラ修行で、私の心に灯ったカメラへの
火種は大きくなるばかり。写真で身を立てたいという気持が
湧くのに、時間はかかりませんでした。
 
私のその希望を、家族が了解するはずがありません。
大反対されるのも当然でした。しかしこの夢を手放せば、
私が私でなくなる。そこまで気持は固まっていました。
もはや諦めることはできなかったのです。
とはいえ、家族を犠牲にし、反対を押し切るようなことは
したくありません。自分の腕をまだまだ磨かなくてはならない
ことも、十分わかっていました。平日は会社で勤めを果たし、
土日は師匠の下で「丁稚奉公」。それを続けていく中で力を付け
ながら、自分の本気を分かってもらうしかありません。
そんな日々が実に5年間続き、ついにカメラマンと
して自分のスタジオを立ち上げる日が来たのです。
平成元年1月1日のことでした。
 

・職人気質

 
物言わぬ家具にも、ベストショットを撮る「一瞬」
があります。その家具が一番魅力的に見えるライティングと
角度が決まる瞬間。その建物と太陽の角度、映り込む影、
背景の空の色のバランス。それを見定めるのは、確かな腕と
長年の経験に培われた勘です。
納得のいく一枚が撮れるまで、時には依頼主から
「もう十分だよ」と言われても、
仕事を投げ出すことはできません。
それが私の仕事のやり方です。 
不器用だといわれることもしばしばです。
しかしおかげさまで、お客様からは全幅の信頼を
寄せていただきます。その結果、長くお付き合い
いただいているお客様が多い事が、私の誇りとなっています。
スタジオ・エムの牟田口に頼めば大丈夫。そう言われる仕事を、
これからもたゆみなく続けて参ります。
 
私、牟田口宏樹が、写真の
スタジオ「スタジオ・エム」を開いて30年が経ちました。
この30年間に、銀塩で現像するフィルムカメラから、
パソコンさえあれば誰でも気軽に
撮影・現像できるデジタルカメラへ、
時代は大きく変化しました。
私個人にとっても、私の生きるカメラの世界にあっても、
大転換期だったといえるでしょう。
怒涛の時代を乗り越えるには、
変化を受け入れて自らの成長の糧と
する柔軟性が不可欠でした。
物言わぬ家具に、いかに命を吹き込むか。
その熱い思いと確かな腕があってこそ、
スタジオ・エムは30周年を迎えることができたのです。
 

スタジオ・エム
〒831-0027 福岡県大川市荻島268-1 
 

TEL : 0944-88-3567 
FAX : 0944-88-3567
営業時間
9:00~18:00(定休日は不定期)